こんにちは、Webライターのクロです。
今回対談させていただいたのは、大学生でありながらアーティストとしても活動されている河村知世さんです。
彼女の表現に対するこだわりや幼少期・学生時代の経験から学んだことなど、現在のアーティスト活動に至るまでのヒストリーを伺ってきました。
バリバリの平成生まれである彼女ですが、どこか昭和の空気感を漂わせているのには理由がありました。
本記事をお読みいただければその理由がわかりますので、そちらもぜひお楽しみに。
以前の対談はこちらからどうぞ。
【Vol.2】アーティスト・河村知世さんが経験した人生の転換期と彼女が描くヒューマニティー溢れるアートたち
【Profile】
河村知世(かわむら ともよ)
2000年生まれ、静岡市出身。
静岡大学教育学部4年。
好きなアーティストはX JAPAN。
メンバーのHIDEを最も尊敬している。
>>河村知世さんのインスタグラムアカウント(@tomoyo_sienne_art)
>>河村知世さんのツイッターアカウント(@tomoyoyoyo)
人目を気にするようになったコンプレックスについて
大学生になった時、急に「あれ?」ってなったんですよね。
自分がずっと制作・技術をやってきたってのもあると思うんですけど、他人の目を気にしてるジレンマに悩みました。
「自分はこう生きたい!」っていうのがあるのに、すごい他人の目を気にしちゃってる自分もいる。
大学って変にゴマ擦ったり変に媚びたりして成績もらうってなくて、実力の世界じゃないですか。
私は「他人の目を気にする自分」がコンプレックスになってしまってそれができなくて。
あと、アーティストとしてアウトなんですよ、他人を気にしちゃうっていうのが。
自分を貫けなかったら終わり、死んでるんで。
「私って何で生きてるの?」って聞かれたら「表現をするため」ってすぐ答えられるんですけど「え、死んでんじゃん!」っていう風になって悩んでました。
自分を変えられたきっかけは?
今までアーティストになろうかずっと悩んでたんですよ。
だってアーティストになるなんて言ったら周りの人がなんて思うかわかんないし、自分の才能とかも考えちゃうし、「食べてける?」みたいな問題にもなるし。
けど昨年(2020年)、葛藤してる中でいろんな人たちとの出会いがあって。
あるアーティストに出会う機会がありました。
私の中でこの時期は人生の転換期だと思ってます。
私は昭和が好きで、X JAPANがめちゃめちゃ好きなんですよ。
X JAPANを好きになったのは、私が幼少期の時に親がずっと聴いてたので。
それでなんかずっと感覚の中にあって、高校大学になってなぜか聴いてみようって思ったんですね。
で、久しぶりに聴いた時に衝撃が走って。
それまでは好きなバンドなんて無くて、友達が「フェス行こう」とか言ってるのが羨ましくて、頑張っていろんな曲聴いて好きなバンド作ろうとしてたんですよ。
でも「全然共感できねー」とか「これはこれとして良いけど私の世界観じゃない」っていう風にずっと思ってて。
けどX JAPANの曲を聴いた時に「素晴らしい音楽がここにある、やっぱ他のアーティストとは違うな」って思って。
それ以降「X JAPANが好きです」ってずっと言ってたら、あるタイミングでお会いした人が、X JAPANのメンバーのお弟子さんだったんですよ。
その出会いに本当にびっくりして。
そこからいろいろ話させていただくようになりました。
私は絵をやっていてその方はプロのアーティストさんで、ジャンルは違うけど目指してるものとかXが好きっていう感性が同じなんですよ。
なのでその人のお話に共感できるし憧れを抱きました。
それからその人にいろいろと悩みを相談してたんですけど、ある時にすごい怒られたというか、良いアドバイスを受けたことがあって。
それが「もっと本音で人間に接しろ」っていうアドバイスだったんです。
その人は配信をやってて、配信上でその人ともう1人と私の3人で話をしたんですね。
その時にアーティストさんともう一人の方にめちゃめちゃ言われて「何で本音で話さないの?」って。
配信なので観てる人がたくさんいて、公開処刑なんですよ。
それがすごい怖くて。
それですごく落ち込んで、2ヶ月くらい寝込みました。
何で落ち込んだかって、ただ変なこと言われただけだったら「何なのあの人」ってなると思うんですけど、自分の中で「ずっとここ変えなきゃな」って思っていたものを明るみにされたっていうか。
人間と本音で接しないってことは自分とも本音で接してないっていうことだし、だから今こういう状態になってるし。
先ほどお話ししたように、私はこれまで人の目を気にして生きてきて、変えなきゃいけないってわかってたけど、それがなかなかできない自分にイライラしてたんです。
その間は誰とも連絡できずにいたんですけど、結局いろいろ自分で考える中である日突然ふっ切れて。
そこからは人にも本音で接することが出来るようになったし、自分自身の本音を見れるようになってきたから、そのアーティストさんに勇気をもらえるようになりました。
自分らしく生きられるようになりましたね。
後日、私にアドバイスしてくれたそのアーティストさんたちの配信に行ったんですよ。
そしたら案外向こうは何も考えてなかったみたいで普通に「よく戻ってきたな!」「すげーよ!」って言っていただけて「あー良かったな!」って思いました。
自分の悪い部分、克服したかったことを直視しないといけなかったんでめちゃめちゃ怖かったけど、その人たちのおかげで自分を見つめられるようになって、ようやくこんな大きな出来事があって、自分をもっと貫けるようになってきました。
当時はずっとジレンマでしたけど、今はどうでもいいんですよ、できたら。
対談の続きはこちらからどうぞ。
【Vol.4】アーティスト・河村知世さんが経験した人生の転換期と彼女が描くヒューマニティー溢れるアートたち
【Vol.5】アーティスト・河村知世さんが経験した人生の転換期と彼女が描くヒューマニティー溢れるアートたち